学校だより

学校便り【ゆめつむぎ】

令和6年 4月19日

 

令和6年度の学校経営について

校長 星 野 健 史

 4月1日に着任しました、校長の星野健史(ほしのたけし)です。特別支援学校の校長は2校目となります。変化の激しい時代となり常識と考えられていたことがコロナ禍となり新しい生活様式が当たり前となったように常識も時代の変化で常識ではなくなることを学びました。常識にとらわれることなく「良識」をもってものごとを見極めていかなければならないと感じております。校長として何を大切に学校経営をするのか、職責の重さを痛感しております。

 本校の今年度の重点教育目標を「学びの連続性を意識し、将来につながる計画的で系統的な授業実践・改善」としました。令和になり、学校での学びを指導者が教え込むのではなく、学ぶ児童生徒が何のために学ぶのか、学んだことを実際にどう使うのかを理解し、主体的に学ぶことができるよう、一人一人の学びやすい方法(ユニバーサルな学びの環境)を提供することが学校に求められています。

指導の重点のキーワードを「つながり」としました。前籍校との学びの連続性を踏まえた指導内容・指導方法の工夫を図りたいと考えています。そのためには、個別の教育支援計画や個別の指導計画による引き継ぎが重要です。本校は、肢体不自由教育と病弱教育の専門性を発揮し、地域のセンター的機能を果たす特別支援学校とならなければなりません。パートナー・ティーチャー派遣事業では、本校の特別支援教育コーディネーターを地域の学校に派遣し、その子にとって必要な合理的配慮(その子にとってなくてはならない支援や環境)について一緒に考えていくことができますので、教育委員会を通じて申し込みをいただき、ぜひご活用ください。

経営の重点のキーワードを「組織と協働」としました。北海道立子ども総合医療・療育センターおよび保護者や地域社会等と連携をもち、学部主事やコーディネーターなどを生かした支援会議やケース会議などの効果的な活用を図るとともに、学校運営協議会においても地域とともに様々な課題の共通理解や活動等を行うことを推進したいと考えておりますので、本校の教育活動へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

今年の入学式

 春の訪れを感じる穏やかな天候の中、令和6年度の入学式がご来賓の皆様をはじめ、新入生の保護者の皆様、そしてコロナ禍以降久しぶりに、在校生保護者や北海道立子ども総合医療・療育センターの皆様ご臨席のもとに開催できましたことを心からお礼申し上げます。

 今年の入学式では、中学1名、高等部2名計3名の新たな仲間を迎え、うれしい想いで一杯です。一人一人の喜びのことばには、新しい学部での目標や頑張ってみたいことが素直に述べられており、大変頼もしい限りでした。これから、1年間、教職員一同、子どもたちのために精一杯頑張りたいと思っておりますので、保護者の皆様におかれましては、これまで同様、温かなご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

 

1学期のおもな行事予定

4月 17日(水)~19日(金)高等部見学旅行

    26日(金)参観懇談・PTA総会

5月   9日(木)児童生徒会役員選挙

    12日(日)開校記念日

    21日(火)春の自衛消防訓練   

    22日(水)交通安全教室

    23日(木)全校集会

6月   3日(月)振替休業日

     8日(土)第72回運動会

    10日(月)振替休業日

    27日(木)~28日(金)中学部宿泊研修

7月   3日(水)芸術鑑賞ワークショップ

     4日(木)前期児童生徒会総会

    11日(木)~12日(金)中学部見学旅行

    12日(金)小学部1・2年社会見学

    19日(金)芸術鑑賞

    25日(木)1学期終業式・参観懇談

 

◆第72回運動会のお知らせ◆

日時:6月8日(土)9時~12時   

場所:本校体育館

R6ゆめつむぎ4月(202)号Web版.pdf

学校だより

学校便り【ゆめつむぎ】

令和6年 3月22日

  1年を振り返って 

校長 鎌 田 典 子

 皆さんの夢はなんですか?幼稚部や小学部の時には多くの夢をもっていて、そこに向かって様々な努力をしていたり、資料を集めたりしている場合もあると思います。そのまま夢を持ち続ける人もいれば、中学部、高等部になってくると現実と照らし合わせて次第に実現可能な夢になってくる人もいると思います。夢は卒業後に叶うものであったり、何年もかかるものであったりもします。夢という具体的な目標をもたなくても、大好きな人と暮らしたい、いつも笑って過ごしたいなどと思っている場合もあると思います。

    私達は皆さんの夢を後押ししたり、実現に近づけるための学習を用意したりしますが、一番に願っていることは、皆さんが幸せだと思える生活ができることです。嫌なことや苦しいこと、悲しいこともあるかもしれません。毎日が楽しい時間ばかりではなくても、苦しいけど頑張っている時間や悲しいけど前向きになれる時間があること、夢が叶っても叶わなくても自分で今の生活が幸せと感じることがとても大事だと思います。

 皆さんが今学習していることは、将来の生活に役立つこともあれば、何の役に立つかは分からないこともあります。すぐには分からなくても、頑張って取り組んだ成果は有形無形に必ずどこかで役に立っています。得意な分野を伸ばすこともそうですが、様々な学習にも積極的に取り組んでみましょう。卒業生が、学生の間に〇〇をもっと勉強しておくべきだったという話はよくきく話です。友だちや先生方と頑張った運動会や文化祭、修学旅行等の楽しかった思い出は、将来の生活の糧になり彩りを与えます。

    皆さんは、今年度も多くの学習に取り組み、よく頑張りました。笑顔もたくさん見られました。頑張っている時もとてもよい表情をしています。また来年度も笑顔が多い毎日にしていきたいと思います。

   進級おめでとうございます。4月にまた元気に会えることを楽しみしています。

  芸術鑑賞会「スクラム☆ガッシン」~「劇団風の子」による児童劇

    今回の鑑賞会は小中学生の一部が「ワークショップ」に参加し、演出家や役者さんから共演箇所の演技指導をいただく機会がありました。児童生徒は樹木や鳥になりきり、それぞれの表現を生き生きと行っていました。 そして本番、「深い友情」「異なるものを認め合う」「自分の壁を越える」といった身近なテーマでテンポよく進む物語自体はもちろん、素敵な劇中歌の数々、体育館全面を使った演出、眼前で繰り広げられる迫力の演技などに、皆が心を奪われていました。いよいよ訪れた共演の場面では、プロに混じり堂々と演技をする仲間の様子に拍手喝采でした。共演した方も観劇した方も、終演後の表情は充実感にあふれていました。役者さん達と子ども達、お互いの心が響き合った、寒い季節のほっこりタイムとなりました。                   

  卒業生を送る会

    3月7日(木)に小中高合わせて7名の卒業を祝う会を行いました。今年は全校生徒が体育館に集まることができ、児童生徒が企画した〇✕クイズやイントロクイズをしたり、卒業生リクエスト曲の「サクラ咲ケ」に合わせて実行委員が考えた振り付けで踊ったりして盛り上がりました。卒業生も在校生からプレゼントをもらい、心をこめて準備し卒業を祝ってくれた在校生に感動と感謝の思いを伝え、心が通いあう時間になりました。

=お知らせ=

◇令和6年度 着任式、1学期始業式      日時:令和6年4月8日(月)   9時40分~

       入学式                                                                  10時00分~

 場所:本校体育館                  

◇はじまりの会(幼稚部)           日時:令和6年4月8日(月)11時00分~

 場所:本校幼稚部棟プレイルーム    

 R5ゆめつむぎ3月Web版.pdf