校長挨拶

 【学校長挨拶】

 北海道手稲養護学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、昭和28年6月、北海道整肢学院(当時)に琴似町立琴似小・中学校の分教室として開校しました。昭和37年には北海道立札幌整肢学院、昭和39年には北海道札幌琴似養護学校と改名し、現在地に移転した昭和47年に北海道手稲養護学校となりました。

 道内で肢体不自由教育を行う学校としては最も長い歴史のある学校でもあります。

 本校は現在、幼稚部から高等部まで設置され、北海道立子ども総合医療・療育センターに入院をしている幼児児童生徒のほか、訪問教育として在宅での指導も行っています。平成22年度からは小学部1年生に入学する就学児を対象に特例通学生を受け入れています。また、平成20年度から病弱の児童生徒に対する教育も行うようになり、肢体不自由教育校と病弱教育校としての役割も果たしています。

 今年度の重点教育目標を「学びの連続性を意識し、将来につながる計画的で系統的な授業実践・改善」と設定いたしました。

 時代は変化し社会から求められる力も自分らしく生きるために必要な力も変わっていきます。しかし、時代が変われども子どもたちには変わらず大事に育てていきたい力もあります。それは、疾患や障がいの有無にかかわらず、自己の力を発揮できる力、友人や周囲の人たちとかかわり合いをもてる力、周囲の人たちとともに自分の人生を創り拓いていく力、気づきや学びを大切にし続けることのできる力、であると考えています。

 こうした力の育成を、一人一人の学び方に合わせた学習活動を基本に、子どもたち一人一人がもてる力をこれから生きる社会に最大限に生かせることや発揮することができるための、それぞれの生活に必要な資質と能力を明確にイメージし、その育成を具体的なゴールとした計画的、段階的な授業の積み重ねが必要と考えています。また、学習場面では学びの連続性を意識し「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図り、調和のとれた成長を目指していきたいと考えております。

 本校で学び培った力が幼児児童生徒一人一人の人生と未来における幸せにつながっていくように、教育活動の更なる充実と新たな創造に向けて、教職員一同力を合わせ、子どもたちとともに学んでいく所存です。保護者の皆様をはじめ、関係機関や地域の皆様には、変わらぬご理解とご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 本ホームページでは、幼児児童生徒が活躍する姿をはじめ、本校のさまざまな教育活動を掲載してまいります。本ホームページにお越しいただいた皆様には、ぜひご覧いただいたご感想やご意見をお聞かせいただければ幸いです。

 

                           北海道手稲養護学校長 星 野 健 史